サントリーHD、東大と森林整備・研究助成に関する協定を締結

2011/07/19
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 サントリーホールディングス(株)は、水源涵養活動の一環として、このほど国立大学法人東京大学大学院農学生命科学研究科(研究科長:長澤寛道、東京都文京区)と森林整備および研究助成に関する協定を締結することに合意し、サントリー「天然水の森 東京大学 秩父演習林プロジェクト」を開始します。

 今回の協定は、森林が抱える様々な問題の解決に向けて継続的な研究・教育を進めている東京大学と、天然水の水源涵養活動を積極的に推進しているサントリーが、両者の知見を活かし、より高い水源涵養機能を長期にわたって発揮できる森づくりを推進していくものです。
 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林秩父演習林の一部である約1,918ha(埼玉県秩父市)の森林を対象に、サントリー「天然水の森 東京大学 秩父演習林プロジェクト」として、研究と一体となった森林整備活動を進めます。また、東京大学秩父演習林で長期的な観点での研究に対しての助成を行います。
 なお、研究成果については、両者が積極的に情報発信することで、森林保全や林業再生を目指す全国の森づくりに貢献していきます。

 なお、これによりサントリー「天然水の森」の総面積は約7,141haと、当社が掲げる水源涵養面積の中期目標7,000haに到達しました。今後は、同プロジェクトでの研究成果をはじめ、各地のサントリー「天然水の森」の活動で得た知見を水平展開することで、より科学的な知見に基づいた水源涵養活動を推進していきます。

<サントリーの水源涵養活動について>
 当社は、「人と自然と響きあう」という企業理念のもと、地球環境保全活動に積極的に取り組んできました。とりわけ商品づくりに欠かせない水については、「水と生きる SUNTORY」をコーポレートメッセージに掲げ、水および水を育む自然環境との共生を目指した企業活動を推進しています。サントリー「天然水の森」は、地域と連携しながら、水源涵養林として高い機能を持つ森に育てるとともに、生物多様性を保全し、人々が自然と接することのできる森づくりを行う活動です。

※(ご参考〉サントリー水源涵養活動については添付の関連資料を参照

                 ―   記   ―

<サントリー「天然水の森 東京大学秩父演習林プロジェクト」>

▼対象地区:埼玉県秩父市栃本にひろがる秩父演習林の一部 約1,918ha
        (一部の研究については演習林全域が対象)

▼整備内容:水源涵養と生物多様性に寄与する森林整備、地形・植生調査の実施(航空レーザー等)、シカの行動解析、植生保護柵の設置、作業道の整備、不成績造林地の天然林への誘導試験、歩道整備など

▼研究テーマ:植物機能特性、林道、水質・地下水、シカの移動とその季節性、生物多様性モニタリング、航空機レーザー測量データを利用した植生解析、シカ柵設置による植生回復に関する研究、GISを使ったランドスケープレベルでの生物害-植生-水質の関係の総合的な解析、フェノロジー研究、伝統的な森林利用・山村社会とアーカイブ作成、人工林、シカの下層植生の食害による土壌流亡と倒木発生、不成績造林地の天然林への誘導など

▼東京大学のプレスリリース http://www.a.u-tokyo.ac.jp/index.html
以 上

日経プレスリリース


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