2011/06/29
NTT東日本は、パソコンの消費電力を削減する節電ツール「PC省エネサポート」を、同社の光回線「フレッツ光」の契約者に7月1日から無償で提供する。パソコンにインストールすることで利用実態を学習し、電源設定を自動的に最適にするほか、削減できた消費電力量を「見える化」する。東日本大震災に伴う電力不足から今夏、節電が求められていることに対応する。
PC省エネサポートは、15分単位で電源設定を自動的に最適に調整し、1日平均で約43Wh節電できる。43Whは、LED(発光ダイオード)電球1個(7.8W換算)を約5時間点灯させる消費電力量に相当する。さらに、パソコンの消費電力量や節電によって削減したCO2排出量、電気代をリアルタイムで表示したり、1日ごとや、週、1カ月ごとにグラフ表示して、ユーザーの節電意識を高める。
1回ダウンロードしてライセンスキーを取得すれば、パソコンを買い替えても引き続き使用できる。PC省エネサポートは、もともとフレッツ光利用者の会員制サイトのポイント交換によって提供してきたが、大震災に伴う電力供給不足と、消費者の節電意識の高まりを受け、約870万の全契約者と、今後契約する顧客に無償提供することにした。
NTT東日本は、中小企業向けに展開している情報通信技術のトータルサポートでも6月1日からPCの節電ツールの提供を始めた。このほか、各家電別の消費電力量や電力供給情報を見える化するサービスとして6月17日に開始した試験でも、家庭やオフィスの節電やCO2削減をサポートするなど、消費電力を削減するサービスに力を入れている。(日経BP環境経営フォーラム)
タグ: 二酸化炭素, 国内 :: IN JAPAN