リコー、マレーシアでマングローブの森を再生するプロジェクト開始

2011年6月30日
Unknown
リコーは、マレーシアの自然公園でマングローブの森を再生する生態系保全プロジェクトを展開する。植林から活動を始め、最終的には水鳥を中心にした湿地保存の国際条約、ラムサール条約などへの登録を目指す。鳥類の生息環境保護に取り組む、バードライフ・インターナショナル・アジア・ディビジョンの協力で実施する。

 プロジェクトは、首都クアラルンプールの北60kmのクアラ・セランゴール自然公園で行う。バードライフが重要な生息地に指定する地域で、ビロードカワウソ、オナガザル、テングザル、イリエワニなどのほか、水鳥をはじめ鳥類150種と小動物、魚類、両生類、は虫類が生息している。不法侵入や違法伐採などからマングローブが年々減少し、生物多様性の保全が難しくなっている。

 リコーは、マングローブの植林と、生物多様性保全への理解を求める活動から取りかかり、10年後をめどにマングローブの森を再生し、地域住民が持続的にマングローブを保全できる環境を作る。ラムサール条約や、東アジア・オーストラリア地域の渡り鳥保全の枠組み、東アジア・オーストラリアフライウェイパートナーシップに登録することを最終目標に掲げた。

 マングローブは、マレーシアの代表的な生態系。干潟の性質を持ちながら樹木が密生していることから、多くの生物の生息が可能になる。リコーは、世界各地で森林保全を推進し、中国、ガーナ、ロシア、ブラジルなど9カ国11テーマで活動を展開している。マングローブの森の再生プロジェクトは12番目のテーマとなり、持続的な森林保全の仕組み構築に向け、長期的に進めていく。(日経BP環境経営フォーラム)

ECO JAPAN


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