OKI、全てのプリンタと複合機の部品の一部にバイオマスプラスチックを採用

Tokyo, Feb 22, 2011 – (JCN Newswire)

– OKIグループのプリンタ事業会社OKIデータ(社長:杉本晴重、本社:東京都港区)は、2011年3月以降に生産する全てのプリンタと複合機の部品の一部に、植物由来成分を25重量%以上含んだバイオマスプラスチックを採用します。なお、商品にバイオマスプラスチックを採用するのは、OKIグループ初の取り組みです。

OKIデータは、世界120の国と地域に、年間110万台のプリンタ・複合機を販売しています。今回のバイオマスプラスチック採用により、年間3トンのCO2削減が見込まれます。また、今回採用したバイオマスプラスチックは、従来の商品に使用している石油系プラスチックに比べて、プラスチック製造に関わるCO2排出量を約20%削減することが期待できます。

植物原料由来のバイオマスプラスチックは、CO2増加の抑制や石油資源の消費量節減など、環境負荷の低減に有用な材質です。OKIデータは、環境負荷の少ない商品と技術の開発を積極的に進めており、バイオマスプラスチックについてもプリンタと複合機への採用を検討していました。しかし、石油を原料とした従来のプラスチックに比べて、難燃性、耐衝撃性、耐熱性、成形性などの面で劣っていたことが、課題となっていました。

今回採用したバイオマスプラスチックは、植物原料由来であるポリ乳酸に、難燃性、耐熱性、耐衝撃性、成形性などを大幅に改良した素材です。加工しやすく、外装部や機構部など多くの成形材料に展開できること、また文房具、家電、OA機器などに使用実績があること、海外生産拠点における調達のしやすさ、コスト競争力に優れていること等により採用を決定しました。

OKIデータでは、商品ライフサイクル全体のCO2排出量を軽減するため、代表的新商品のLCA(ライフサイクルアセスメント)によるCO2排出量を2012年に2007年比でマイナス6%にすることを目標としています。今回の取り組みは、この活動の一環で、今後はプリンタと複合機に使用している石油系プラスチックを、可能な部分から順次バイオマスプラスチックに置き換えることを目指していきます。

概要: 沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 http://www.oki.com/jp/

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