[日本はもっと地熱発電を] (東洋証券)

2011年6月3日

東洋証券は「ウィークリー(6月3日)」で地熱発電について解説。
 地中のマグマから生じる水蒸気で直接タービンを回し発電するクリーンで安定した再生可能エネルギーで、天候や季節に左右されない、CO2排出量は原子力などその他のエネルギーよりも少ない、発電コストは再生可能エネルギーの中で最も低いレベル。

 日本の地熱資源量は2,347万キロワット(原発約23基分)で、米国の3,000万キロワット、インドネシアの2,779万キロワットに次ぐ世界第3位。
 
 開発コストが高いことや、原子力発電ブームにより設置が停滞し、2008年度時点で国内の地熱発電所は18ヵ所、設備容量は約53万キロワットに留まっている。
 政府のエネルギー政策の見直しにより、建設費の補助金引き上げや発電の買取制度の導入などの政策支援が予想される。
 地熱資源は約8割が国立公園内にあるので、景観を損ねることへの反対や、温泉関係者から近くの建設されると温泉が枯れてしまうのではという不安も強いため、実質的な規制となっている自然公園法や温泉法の見直しなども必要と指摘。

【東芝(6502)】 タービン、発電機。(ニュージーランド・テミヒ地熱発電受注)。
【富士電機(6504)】 タービン、発電機。(蒸気タービン単機の発電容量(140メガワット)は世界最大)。
【三菱重工(7011)】 タービン、発電機。(アイスランドのレイキャビックエナジー社とアフリカの地熱発電開発に取組中、海外展開に積極的)。
【伊藤忠(8001)】 プラント。(九州電力とインドネシアのサルーラ地熱発電所の事業に参画)。
【丸紅(8002)】 プロジェクト。(インドネシアを始めとする環太平洋での地熱発電事業の開発・建設の推進に注力)。
【住友商事(8053)】 プロジェクト。(ニュージーランド国有電力会社からヌアワプルア地熱発電所建設プロジェクトの受注実績)。
【三菱商事(8058)】 プラント。(三菱重工とケニア向け地熱発電プラントの受注実績)。
 (W)

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