魚礁:間伐材を利用、神西湖で実証実験へ--出雲市 /島根

神西湖漁協や出雲市などで作る「神西湖地域協議会」は、神西湖で間伐材を利用して魚の産卵場や隠れ場所となる魚礁の開発実証実験を今年度から始める。市内の山林に放置されている間伐材を有効活用しながら、シジミやコイ、フナなど神西湖の水産資源量回復を図るのが狙い。同市によると、「内水面での木材を使った魚礁は全国的にも聞いたことがない」といい、湖における水産資源保護につながる新製品の誕生が期待される。

 実験は水産庁の「地域で産出される木材を活用した増殖礁の実証事業」として実施。今年度から5年間で概算総事業費1億8139万円を見込み、全額が国から補助される。

 間伐材は市内に多い杉などの丸太や枝葉を利用。年内に形や材質の異なる6タイプを決定し、来年3月に神西湖東部に72個程度設置する。その後の調査でタイプを絞り込みながら、有効性の高い魚礁を探っていく。

 同市産業観光部の荒木尚司次長は「神西湖型の魚礁を作り、水産資源の増殖につなげたい」と話している。【細谷拓海】
<毎日jp(2010.11.24)>


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