「CLT」使った新校舎を120人が見学 高知県立林業大学校【高知】

3a3ea35a0d592dbcbb2ee61fd580b368CLTを活用した高知県立林業大学校校舎の見学会(6月3日午前、高知県香美市土佐山田町大平)

2018年度に本格開校する高知県立林業大学校(高知県香美市土佐山田町大平)の新校舎見学会が6月3日、現地で開かれた。木質新建材「CLT」(直交集成板)を使った建物が参加した建築関係者らの関心を集めた。

見学会は、CLTの特性や構造を間近に見てもらおうと高知県などが企画。高知県内だけでなく島根県や愛媛県など県外勢も合わせ約120人が参加した。

高知県立林業大学校の新校舎は現在整備中で木造建築が5棟(延べ床面積1460平方メートル)。このうち校長室などが入るCLT棟は2階建てで延べ床面積約850平方メートル。高知県産材のCLTを壁や屋根などに約160立方メートル使っている。

設計を担当した細木建築研究所(高知市)の細木茂さん(70)が構造の概要などを説明し、「CLTと在来工法の両方を取り入れており、学生にとって校舎がよい教材になる」と話していた。

高知県立林業大学校は2015年度に開校した高知県立林業学校が、2018年度に林業や建築の専門技術を学べる専攻課程を設置することに合わせ改称するもの。建築家の隈研吾氏が校長に就任することが決まっている。

高知新聞