「木育」普及で地域活性化 県、松山でセミナー【愛媛】

pic18751249愛媛県は31日、松山市堀之内の県美術館で地域づくり実践セミナーを開いた。認定NPO法人日本グッド・トイ委員会理事長の多田千尋・東京おもちゃ美術館長は「木育」の普及による地域活性化を訴えた。

多田氏は、暮らしに木を取り入れると木材の地産地消が進むとして乳幼児期から木に親しむ木育を提唱。自治体が赤ちゃんの誕生祝い品に木のおもちゃを贈ったり、企業が地域材を活用したキッズスペースを店舗に整備したりする「ウッドスタート」活動に取り組んでいると紹介した。

奈良県吉野町では中学校の学習机を地元の木材で作っており、生徒が自分の手で組み立てるなど「机や木のおもちゃを東京から買うのに比べ、地元にどれだけお金を落とせるかが木育を通した産業支援に必要な視点」と強調した。

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