伐倒されたエノキなどの幼木植樹/城辰小児童【香川】

img_news運動場の拡張工事のため伐倒されたプラタナスとエノキを学校のシンボルとして再生しようと、香川県丸亀市川西町の城辰小学校(平田貴久校長)の児童たちはこのほど、伐倒前に取った枝や種子から育てた幼木計5本を植樹した。

同校は昨年度、4年生の総合学習の一環として、自然環境学習を実施。その中で、児童は運動場のプラタナスやエノキが倒されることを知り、多くの卒業生の思い出が詰まった木々の命をつなげようと、学校を挙げて後継樹の育成に取り組んできた。

近くの樹木医・高橋瑞貴さんの指導の下、プラタナスは枝を挿し木し、エノキは種を植え、1年余りで50センチ~1メートルほどの幼木に育て上げた。幼木の植樹作業には、後継樹を育ててきた5年生84人と植樹の場所づくりに協力した6年生77人が参加し、運動場の東端に1本1本丁寧に植え付けた。

参加した5年の千田航輝君(11)は「最初は育て方が分からず難しかったが、命をつなぐことができてうれしい。これからも学校のシンボルとして、大切に受け継いでいってほしい」と話していた。

SHIKOKU NEWS