歌声・演奏が森と調和 上勝、野外アートを会場に催し【徳島】

200_VEEZZmmd徳島県勝浦郡上勝町生実のステージを備えた野外アート「森林のあがりはな」を会場に音楽祭が24日あり、県内外の100人が山あいに響く演奏と渓谷の景色を楽しんだ。

愛知県立芸術大の寺井尚行教授がプロデュースした。県内外の音楽家が「くるみ割り人形」といったクラシックから現代音楽まで、さまざまなジャンルの曲を電子ピアノなどで演奏。重低音を奏でる楽器チューバによる合奏をはじめ、ピアノ伴奏に合わせたバリトン歌手末吉利行さんの歌声も会場に響いた。

来場者は、森に響く音楽と近くの勝浦川を流れる水音のハーモニーに耳を傾けながら、晩夏の山あいの景色を満喫した。

「森林のあがりはな」は、彫刻家土屋公雄・愛知県立芸術大教授の設計で、音楽や演劇に活用できる。3月に完成後、今回の音楽祭が初めての本格的な催しで芸術家や住民らがつくる上勝アート里山彩生研究会が企画した。

地元の梅塚久夫さん(71)=生実=は「芸術を楽しみ、人が集まれる場所ができてうれしい。多くの人が訪れてくれれば」と話した。

【写真説明】美しい景色と音楽を楽しむ来場者=上勝町生実

徳島新聞Web