新生児に木工玩具贈る 被災者が手作り【岩手】

h1406291岩手県野田村は28日、本年度に誕生した村の新生児に、村の木で作ったパズルなどのおもちゃを贈った。初めて企画し、贈った品は仮設住宅の男性による木工工房「だらすこ工房」(大沢継弥代表)の手作り。少子化が進む中、赤ちゃんの誕生は村にとっても大きな喜びで、被災者らの心のこもったプレゼントに健やかな成長への願いを込めた。

木の玩具は、4~5月に生まれた男女5人の新生児に贈った。4月に計画が持ち上がり、約2カ月かけてデザインの決定や加工に取り組んだ。パズルは村のキャラクター「のんちゃん」や村の花ハマナスなどの形にデザインした。

糸のこで加工するときに開けた穴の跡などが手作りの温かさを感じさせる。使った木材は、同村の野田中近くに植えられていた桜の木。桜は工事のため2年前に切り倒され、同工房が保管していた。

好奇心旺盛な赤ちゃんが口に入れてもいいよう、塗装はしていない。

【写真=小田祐士村長から木のおもちゃを贈られる母親(左)】

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