敦賀の中池見湿地 市長「無断伐採は遺憾」 福井

2013.4.2

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敦賀市の河瀬一治市長は1日の定例記者会見で、ラムサール条約登録の中池見湿地(同市樫曲)で数十本の広葉樹が無断伐採されている状況を明かし、「勝手に伐採されるのは遺憾に思う」と不快感を示した。

 市によると、湿地に通じる林道から約350メートル先の谷斜面で、数百平方メートルの範囲でコナラなどの広葉樹がチェーンソーで切り倒されているという。自然公園法に基づく伐採申請が県へ必要だが、県側は「確認されていない」としている。

 湿地の保存活動を続けるNPO法人「ウエットランド中池見」が2月末に発見した。付近には県絶滅危惧(きぐ)種の群生地があり、北陸新幹線の建設ルートが通る。

 河瀬市長は「湿地の重要性が認識されていないようだ」と訝しむ。市側も「よく調べた上で法的に厳正な対処をとる」とし、今月中に伐採周辺に注意喚起の看板を立てるとしている。

 一方、敦賀原発1号機の処遇について「3、4号機が完成するまでの間、動かせたらいい」と述べた。

 北陸新幹線のルート問題では「米原ルートを前段に、国が『日本海新幹線』として若狭ルートを決めるなど日本海側の国土軸形成を考えるべきだ。日本海側に住んでいない関西人たちは、われわれの思いなどわかっていない」と苦言を呈した。

msn産経ニュース


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