国交省 バイオマス発電の燃料活用促進 川岸の伐採木 無償で提供

2012.12.20 

header_logo_001

国土交通省は9日、河川管理のため伐採、廃棄していた川岸や中州の樹木をバイオマス発電の燃料などに有効活用してもらおうと、来年度から希望する民間企業に無償提供する方針を決めた。運搬や処分にかかる費用を削減する狙いもあり、同省は「一石二鳥になる」と期待する。

 国管理の河川でスタート、課題やニーズを検証した上で、将来的には地方自治体が管理する河川での導入も促す。

 河川敷などに生えた樹木は、枝が伸びて川の流れを妨げたり、倒れて堤防を損傷したりするため、定期的な伐採が必要。伐採した木材の一部は、まきストーブの燃料などとして個人に無償で提供していたが、大部分は、処理業者にお金を払って廃棄処分していた。

 7月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まりバイオマス発電事業者などのニーズが高まっていると判断、財政難で河川管理費用の抑制も必要なことから提供を決めた。

 木材の需要が高い地域では、さらなるコスト削減のため、伐採段階から企業に任せることも検討している。

sankei.biz


タグ: , ,