諏訪の神宮寺生産森林組合 大日本山林会の会長賞

2012-12-7

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諏訪市の神宮寺生産森林組合(小林利行組合長、組合員数164人)が、第51回農林水産祭参加全国林業経営推奨行事で「大日本山林会会長賞」を受賞した。組合員だけでなく地域住民と共に植樹して災害に強い森林づくりに取り組むほか、将来を見据えて子どもたちの体験の場として活用している活動などが評価された。

 同行事は、公益社団法人大日本山林会(東京)が主催し、森林の適正管理や林業経営の改善に取り組む団体を表彰している。今年は11月19日に都内で開かれた。同組合は昨年度の「県ふるさとの森林づくり賞」の大賞受賞を受けて参加。会長賞は、農林水産大臣賞(8の個人・団体)、林野庁長官賞(15の個人・団体)に次ぐ賞で、計7の個人・団体が受賞した。

 同組合は2007年度に、豊かな自然を後世に引き継ごうと「100年の森づくり」協議会を設置し、翌年から森林整備などに取り組んでいる。木材生産など森林整備を行う外山エリアと体験活動をする内山エリアに分け、内山では、災害防止へ地域に呼び掛けてケヤキを植樹。木の枝につるしたロープで木登り体験する「ツリークライミング」などを取り入れ、子どもたちに森林に親しんでもらっている。

 小林組合長は6日、県諏訪地方事務所に池田秀政所長を訪ねて報告した。同組合長は「災害対策だけでなく、区民が楽しめる森林づくりに重点を置いている」とし、「先輩や組合員の努力が評価された結果」と喜んだ。