地域 : 森の恵み間伐材加工品 高遠小6年東組が公共施設に寄贈

2012-12-4

logo

総合学習で森林の大切さを学んでいる伊那市高遠小学校6年東組は3日、間伐材を使って手作りしたベンチやスロープ、積み木などを同市高遠町内の公共施設へ贈った。木を使った加工品を通じて災害の発生を防ぎ、暮らしに潤いを与える森の役割を知ってもらう。

 東組は4年生から森の学習を始め、チェーンソーで木を切り、木工品を作る活動をしてきた。高遠城址公園のさくら祭りやだるま市、JA祭りなどで木工品を販売し、活動資金を集めた。この日贈った加工品は資金で材料を買った。

 ベンチはカラマツを使ったどっしりとした頑丈なつくりに仕上げた。スロープは、砂利で滑りやすい中心市街地の公衆トイレ前に設置。積み木は角を取って表面をやすりで磨き、小さな子どもがけがをしないように加工した。

 児童たちはそれぞれグループに分かれて町総合支所にベンチを届けたり、スロープを取り付けたり、積み木を保育園や医院に配ったりした。JR高遠駅前の一部が壊れた花壇は補修して見栄えも良くした。

 ベンチを作った平沢舞衣さんは「たくさんの人が座って森について考えてくれればうれしい」と願いを話した。同支所総務課は「ベンチはしっかり座れそうなので置く場所を考えて、大切に使わせていただきます」とお礼を述べた。

長野日報


タグ: , , ,