ニッタ カーボン・オフセット認証ラベル付きエアフィルタを販売開始

2012年07月06日

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ニッタは6日、ガラス繊維ろ材の中・高性能エアフィルタ「エミレント」シリーズを、環境省基準によるカーボン・オフセット認証ラベル付きエアフィルタとして販売を開始すると発表した。

環境省基準によるカーボン・オフセット認証ラベル付きのエアフィルタは業界で初めてとなる。

同商品は、ビルや商業施設といった一般空調向け、医療施設、製薬やエレクトロニクス関連などの工場といった産業空調向け商品で、原材料の削減及び同社の製造工場におけるCO2削減努力の実施を可能な限り行った上で、工場での「折り加工」および「組立加工」において発生するCO2を、同社が取り組む「温室効果ガス吸収プロジェクト(北海道豊頃町間伐促進プロジェクト)」により取得するオフセット・クレジット(J‐VER)で全量をカーボン・オフセットするもの。

同プロジェクトでは2007年~2012年にわたる間伐の促進により、CO2吸収量の増大を図るとともに、森林からの資源の有効活用や中長期的に公益的機能を維持することにより、持続可能な森林経営を行っている。同プロジェクトの想定吸収量は4,706t‐CO2。同社は第三者認証機関による環境省基準によるカーボン・オフセット認証を取得している。

カーボン・オフセットの対象は、同シリーズの製造工程において排出する、算定可能なCO2の全量である0.52kg‐CO2/平方メートル。対象とする期間は認証期間中の2012年6月5日~2013年5月末日。算定方法としては、対象製品の製造の各プロセスのCO2排出量について、それぞれの工程で投入されるエネルギーの物理的な測定値に基づくCO2排出係数を用いて算定を行う「積み上げ法」を利用している。また、カーボン・オフセット費用については全額同社が負担し、商品への価格上乗せは行わない方針。

カーボン・オフセットとは、自らの温室効果ガスの排出量を認識し、主体的にこれを削減する努力を行うとともに、削減が困難な部分の排出量について、他の場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量等を購入すること、または、他の場所で排出削減・吸収を実現するプロジェクトや活動を実施すること等により、その排出量の全部または一部を埋め合わせることをいう。

週刊ゴムタイムス


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