日本たばこ産業、高知で実施の森林保全で、活動地域を広げてさらに5年間展開

2011年10月18日
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日本たばこ産業(JT)は、高知県奈半利町(なはりちょう)で実施している「JTの森 奈半利」の森林保全で、11月から活動地域を広げてさらに5年間展開する。森林の機能の向上を図り、川や海の自然環境とサンゴなど流域の生物の保全につながる取り組みを目指す。10月末に期間が満了する地元の森林組合などとのパートナーズ協定を更新し、2期目として始める。

 JTの森は、一定の期間森を借り受けて森の手入れを支援する自然環境保護活動。全国9カ所で実施している。JTの森 奈半利は、高知県の「環境先進企業との協働の森づくり事業」に基づき、同県、奈半利町、地域の生産森林組合と協定を結び、約160haの民有林を対象に、2006年11月から協働で取り組んできた。今後も継続した手入れが必要と考え、期間を延長することにした。

 新たに奈半利町の東側にある森林を加えるなど地域を見直して、202.11haを対象に協定を締結した。スギ、ヒノキ林の間伐や、広葉樹の植栽・育成、作業道の開設などとともに、間伐材を有効活用するための集材と搬出も実施する。日常的な森林の管理や主要な整備は、従来と同様、森林組合に委託しながら、JTグループ社員や家族が地域と協働で森林保全、環境美化活動を展開する。

 活動地域は海に注ぐ2つの河川流域にあり、川の水はサンゴが群生する海岸に注いでいる。森林を保全して保水力を高めることで川の水質を守り、山と川、海の自然環境と、サンゴをはじめとした海洋生物の生育環境の保全につなげる。JTは、たばこ、医薬、食品の各事業で植物を中心とした自然由来の原材料を使用していることから森林保全を進め、今後も積極的に取り組む。(日経BP環境経営フォーラム)

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