佐川林業・石野順三社長 「運輸業界初の認定取得で環境事業にはずみ」

2011.10.2
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環境省が主導する温室効果ガスの排出枠認証制度「オフセットクレジット(J-VER)制度」で、佐川急便などSGホールディングス傘下の当社が7月に運輸業界として初めて認定を受けた。対象は四国で保全活動をしている森林の一部で、2年間で吸収したCO2、5600トン分。佐川急便の昨年度の排出量41万9千トンの1%程度にあたる。

 当社は平成2年に、森林を所有し、管理・保全する会社として設立された。現在は高知県と徳島県で計685ヘクタール、東京・八王子で約50ヘクタールの森林を管理している。この10年ほどは環境事業を手がけており、社内向けの環境教室や社外の研修会なども開催している。

 佐川では、発祥の地が京都ということもあり、9年の京都議定書の時に、地元企業として環境保全に何か貢献できないかということで環境への取り組みを始めた。天然ガストラックや、アイドリングストップを励行する「エコ安全ドライブ」などを導入してきた。

 運輸業界ではどちらかというとCO2の排出を減らす工夫をしてきた。佐川には、それに加え吸収源となる森林がある。そこのところは大きいのではないかと思う。

MSN産経ニュース


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