炭焼き復活で集落活性を 上郡町行頭で炭窯造り

2011.03.23

上郡町行頭地区の住民が、地元の山裾を切り開き、昔ながらの炭窯造りに取り組んでいる。かつて盛んだった炭焼きを復活させ、名産として売り出す考えで、27日に火入れ式を行う予定。

 県のモデル事業「小規模集落元気作戦」の一環で、特産品の開発や都市住民との交流を通じ、高齢化の進む集落を活性化させるのが狙い。地区内で伐採したクヌギを焼き、町内のスーパーや農産物直売所で販売するという。

 同地区では戦後間もないころまで炭焼きが盛んだったといい、炭窯を造った経験のある住民ら6、7人が年明けから作業を開始。重機で山裾をならし、直径1メートル、深さ1・5メートルの窯を掘った。窯の前に約20平方メートルの小屋も建て、炭の保管場所にするという。

 27日は窯に詰めた木材に火を入れ、周りの土を固めて完成させる。行頭自治会長の三浦剛介さん(79)は「炭焼きは森林整備にもつながる。軌道に乗るように頑張っていきたい」と話している。
(長谷部崇)

< 神戸新聞 2011.03.23.>

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