「こども森林科学博士」を創設 宇都宮のNPO法人 日本樹木育成研究会

民間資格「森林管理士」の認定を行っているNPO法人「日本樹木育成研究会」(宇都宮市、吉沢光三理事長)は来年度、全国の小学生を対象にした資格「こども森林科学博士」を創設する。子どものころから森林づくりや緑に関心を持ってもらい、地球温暖化防止の意識向上につなげる。
 森林管理士は、同研究会が開く「野生鳥獣管理論」や「育林学」などの講座を受講して取得する。森林のCO2吸収量測定法やチェーンソーを使った実技なども学び、森林管理の技能や知識を身に付ける。本年度までの四年間に百五十人が取得している。
 こども森林科学博士の講座は二十一都道府県で実施。受講料無料で、講師は各都道府県の森林管理士が担当する。三十分~一時間の講座を七回受け、森林の役割などについて学ぶ。受講後に試験があり、宇都宮大の笠原義人名誉教授や岩崎修元県教育長ら六人が資格認定する。
 吉沢理事長は「地球温暖化防止のため、健全な森林づくりは不可欠。親子で一緒に理解を深めてもらえれば」と話している。問い合わせは同研究会=電028(625)2719=へ。 (松平徳裕)
<東京新聞(2010.12.12)>


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