CO2排出量の低減と道産木材の有効利用に寄与

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北海道電力は、砂川発電所3号機(出力12万5000キロワット)で、13日から木質バイオマス燃料を石炭と混焼する実証実験を始める。混焼割合は重量ベースで1~3%程度。

 木質バイオマス燃料を使った実証実験は同社初の試み。燃料に使用するのは、これまでは造材時に道内の林地に放置されていた間伐材や木くずを破砕した木質チップ。

 実証実験は、砂川発電所の石炭使用料を節減して二酸化炭素(CO2)排出量を低減させることと、道内の森林資源を有効活用するための設備、運用面の検証が目的。

 同社は「砂川発電所で実証実験を行うのは、設備を停止して実施する定期検査の時期と重なり、本格導入する場合も、ほかの火力発電所と比べ大規模改修の必要がないため」と説明する。

 実証実験は来年2月まで行う予定。6月までに木質チップの大きさや混焼割合、ボイラーの燃焼状況に及ぼす影響などを検証し、本格実施について検討する予定。(文・東)
<北海道365(2010.12.11)>


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