『合法木材』という言葉、知ってますか?【東京】

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12月12日から14日まで東京・台場の東京ビッグサイトで開催された『エコプロダクツ2013』で「森林からはじまるエコライフ展2013」ゾーンが大きなスペースで展開された。

そこでは地球温暖化防止や生物多様性保全に向けた企業やNPOなどによる森作りや木材の利用、環境教育や都市と山村の交流、そして多彩な活動・サポート制度を紹介。

そのなかに“合法木材”という耳慣れない語彙をアピールする小さなブースがあった。

合法木材とは「それぞれの国で、各々の森林・林業関連の法令で合法的に伐採されたことが証明された“木材とその製品”」のことだ。

この合法木材を訴求するブースは、一般社団法人・全国木材組合連合会が出展し、違法に伐採された木材使用を防止しようという対策を推し進める運動の一環のようだ。

現在、世界規模で森林が急速に失われていることはよく知られた事実だ。その原因のひとつが、おもに海外で行なわれている違法で無秩序な伐採だ。新興国の一部では伐採した木材の5割以上が違法である例もあるという。

こうした違法伐採による森林資源の減少は地球の温暖化、生物多様性の減少など環境破壊につながる。加えて、違法伐採が行なわれる国家収入の損失になるばかりではなく、違法で安価な木材が輸入されることで、日本のような木材輸入国の林業にも大きな影響を与える。

そこで前述の連合会は、「違法伐採を防ぐために、“合法木材”を積極的に使用することが重要だ」として、違法伐採問題に対する取り組みと林野庁作成の「木材・木材製品の合法性、持続可能性の証明のためのガイドライン」に基づく合法性が証明された木材・木材製品(合法木材)の証明システム普及啓発のためのシンボルとして「合法木材推進マーク」を定めアピールしている。

財経新聞